こんにちわ!あお(@aonorecipe)です。
初夏が旬のさくらんぼ。食べやすい一口サイズ、プリッとした食感や優しい甘さが美味しくて、つい手が止まらなくなっちゃう事も。でも甘いからカロリーが気になる!しかも、さくらんぼって食べ過ぎるとアレルギー症状を起こすってウワサ、本当?
実は栄養士の資格を持つ私が、気になるさくらんぼの栄養効能&カロリー、食べ過ぎによる体への影響についてのギモンを解決いたします!又、簡単・キレイに取れちゃうさくらんぼの種取り法も合わせてご紹介しますね!
さくらんぼの栄養&効能とカロリー!
目次
さくらんぼの栄養はバランスが良い!
さくらんぼ100g当たりの栄養価はコチラ♡同じく初夏が旬のぶどう100g当たりと比較してみました!
エネルギー | たんぱく質 | 脂質 | 炭水化物 | |
さくらんぼ | 60kcal | 1g | 0.2g | 15g |
ぶどう | 59kcal | 0.4g | 0.1g | 16g |
カロテン | ビタミンC | カリウム | 鉄 | マグネシウム |
98mcg | 10mg | 210mg | 0.3mg | 13mg |
21mcg | 2mg | 130mg | 0.1mg | 6mg |
さくらんぼの栄養主成分となるのはブドウ糖です。他に、ミネラル、ビタミンなどが豊富!
表を比較すると、さくらんぼはぶどうと同じようなカロリーなのに対して、ビタミンAの前駆体となるカロテン・ビタミンCやカリウム、鉄、カルシウムが豊富に含まれている事がわかりますね!つまりは、一粒にさまざまな栄養がギュッと含まれているので、さくらんぼの栄養価はとてもバランスが良いのです。
上記よりさくらんぼの栄養価をまとめるとこうなります。
- カロテン(ビタミンA前駆体)がぶどうの4倍!
- ビタミンCはぶどうの5倍!
- カリウムが豊富!
- 鉄含有量は果物の中でトップクラス!
又上記以外に特筆すべきさくらんぼの栄養に、アントシアニンやケルセチンなどのポリフェノールと、ソルビトールがあります。
さくらんぼの効能
カロテンが豊富!
カロテンとは、ビタミンAの前駆体(いわば原材料)であり、体内で必要量だけがビタミンAに変換されます。ビタミンAは、皮膚の新陳代謝を高めてくれることによる美肌効果や、粘膜を丈夫にし体内にウィルスが入ってくるのを防ぐので喉や肺などの呼吸器系統を守ったり、抗発がん作用などの効果があると言われています。
ビタミンCが豊富!
ビタミンCは、強い抗酸化作用をもち、動脈硬化や心疾患などを防ぐと言われています。又コラーゲンを作る生成過程にビタミンCが必要なので、美肌効果も期待できます。他にもストレスに対応するホルモンを生成する過程で必要であったり、鉄分の吸収を促す効果もあると言われています。
カリウムが豊富!
カリウムは疲労回復や利尿作用、むくみの原因となるナトリウムを体外に排出する、慢性腎炎を抑える効能、高血圧予防などの効果があると言われています。
あつい時期の夏バテ防止に、身体に嬉しい果物の一つですね!
さくらんぼの鉄含有量はトップクラス!
さくらんぼには、造血作用のある鉄分が多く含まれています。鉄は、貧血防止などのほかに、たんぱく質の代謝も促進させるので、肌のターンオーバーを活性化させ、美肌に導く効果があります。他にもイライラ気分を抑えて情緒の安定を図るなどの効果も期待できます。
前述したように、さくらんぼには鉄分の吸収を促進するビタミンCも多く含まれているので、効率良く栄養成分を摂取できるんです!
アントシアニンやケルセチンって何?
さくらんぼには、アントシアニンやケルセチンといったポリフェノールが含まれています。ポリフェノールは悪玉コレステロールの増加を防ぎ、血管を丈夫にし動脈硬化や心疾患などの生活習慣病を予防する効果があります。又ポリフェノールは強い抗酸化作用を持つので、老化を抑制してくれる効果も期待できます。
ケルセチンは、アレルギー症状の原因でもあるヒスタミンを抑制する効果があると言われており、花粉症やアトピーなどを改善できる効果も期待できます。
ソルビトールとはブドウ糖から生成される天然甘味料です。ソルビトールは、腸管を刺激し便秘解消に効果があると言われています。又食物繊維もさくらんぼには含まれているので、ダブルの便秘解消効果に!結果、腸内環境からくる肌荒れを解消するのに役立ちます。
虫歯の原因菌であるミュータンス菌が、栄養として用いない為、虫歯予防の効果もあると言われています。
まだまださくらんぼには効能が沢山!
さくらんぼの主な成分であるブドウ糖には、すぐに血糖値を上げエネルギーに変わる速攻性があるので、集中力を高めてくれたり、疲労回復の効果が期待できます。仕事に集中したい時や運動する場合などに、ブドウ糖を摂取するのがおススメです。
又さくらんぼの酸味のもととなる、クエン酸・リンゴ酸・コハク酸などの有機酸は、脂肪酸をエネルギーに変換させる、代謝に必要な栄養成分です。血行や代謝の促進、免疫力アップ、疲労回復、臓器の活性化など嬉しい効果が沢山あります!
さくらんぼは、食べ過ぎるとアレルギー症状に?!
さくらんぼを食べた際に、口の中がピリピリする、喉がかゆくなったり腫れたりする、蕁麻疹が出た場合は、さくらんぼアレルギーを疑った方が良いかもしれません。果物を食べた後に起こる、最も多いアレルギー症状の事です。シラカバ花粉アレルギーの人は、この症状が起こりやすいと言われています。
この症状が起こってしまう要因は、さくらんぼの他リンゴやモモなどのバラ科の植物のたんぱく質とシラカバなどの花粉症を引き起こすたんぱく質が非常に似ている為です。ですが小麦や蕎麦などの、重篤なアレルギー症状引き起こす危険性は低いと言われています。
好きだからと言って食べ過ぎてしまったり、継続的に食べ続けると突然アレルギー症状になる場合もあるので注意が必要です。又、食生活の乱れ、睡眠不足、疲労やストレスなどもアレルギー症状の要因になりやすいので、規則正しい生活を心がけるという事も大切です。
さらに、さくらんぼの糖質や鉄分は消化しにくく、食べ過ぎると腹痛・下痢を引き起こす要因になりやすいので食べ過ぎには注意が必要です。
さくらんぼの種をキレイに取るワザ!
さくらんぼの紅色&まあるいフォルムは、ケーキ作りに使えば、美味しさと見た目アップに。でも、そのまま飾ると食べる時に種が邪魔に・・・。
そんな時に使える種取り法をご紹介。ポロッと取れて気持ちいいですよ~!小さいお子さんにも種なしで与えられるので安心です。
①楊枝と割りばしを用意します。割りばしは1/2本を使用します。
②さくらんぼの軸をとります。
③軸の下に種が付いているので、楊枝を挿して、身と種をはがすように軽く一周させます。
④軸の部分から割りばしを挿し、手前方向に向かって種を掻き出すようにほじります。
⑤ぽろっと種が取れました!身が崩れずキレイに取れるので、そのまま食べても、ケーキに使っても良いですね!
POINT
ケーキのデコレーションに使う際は、時間が経つとリンゴ同様果肉が褐変するので、レモン汁などを絡めて色止めして下さいね。
さくらんぼの栄養効能&カロリーまとめ!
さくらんぼには、カロテン・ビタミンC・カリウム・鉄分・ポリフェノールなどの有効的な栄養素の他に、ソルビトールやケルセチン、ブドウ糖や有機酸など沢山の栄養が一粒にギュッと含まれている事がわかりました。一つひとつの栄養は微量ですが、バランス良く含まれているのがさくらんぼの栄養・効能の特徴です。
これからの時期ですとさくらんぼ狩りなどの機会がある事も。甘くて美味しいのでいくらでも食べられちゃいますが、アレルギーや腹痛・下痢症状を引き起こす可能性もあるので、食べ過ぎには注意が必要です!適切な摂取量を心がけ、旬のさくらんぼを楽しんで下さいね。