前回は、ちぎりパン用の基本のパン生地とデコレーション用のメロンパン生地の作り方をご紹介しました。
今回はその2つを使って可愛いひな祭りちぎりパンの作り方を、ご紹介します。出来るだけ詳しく徹底解説しているので、パン作り未経験の方でも楽しみながら作れちゃいますよ!
作り方は参考例なので、この通りに作らなくてもOK。デコレーションは自由自在なので、自分オリジナルのデコレーションを楽しんで。
細かいデコレーションをする為に、事前にイメージを描いて明確な構想を練っておきます。そこから必要な色・量を割り出してメロンパン生地に着色します。それが出来たらパンに張り付けて、自在にデコレーション。あとはオーブンにお任せ。
自分のイマジネーションと一緒にパンが膨らんだら、とっても可愛くて美味しいちぎりパンの出来上がりです。
ひな祭りちぎりパンのレシピ
材料
基本のパン生地
- 強力粉300g
- イースト3g
- 砂糖40g
- 塩5g
- 卵MS1個
- 牛乳150㏄
- バター40g(ケーキ用マーガリンでも可)
メロンパン生地
- 卵60g
- 薄力粉200g
- 砂糖40g
- バター40g(ケーキ用マーガリンでも可)
- 食用色素(ウィルトン色素を使用)
その他
- 餡450g
- ココア小さじ1/2程度
事前に用意するもの
作りたいパンの構想図
可愛いちぎりパンを作る為には、描きたい構想図が必要。そのパンの設計図が無いと、必要な色や量が割り出せません。
上の写真の様に通常私が作っているちぎりパンは、3×3の9個。
ですが今回はお雛様を真ん中にする必要があった為、10マスの特殊な構想図になりました。
作りたい構想図を作ったら、必要な色を割り出します。私は分かりやすく明確にする為に、実際に色を塗って割り出しています。
更にそこから、その色が何か所で使われているのか、どれ位必要なのか割り出して。パン表面全体をカバーする量を1とし、髪の毛だったら0.5量だな、薄いピンクはぼんぼりと上段の花に使うし、お雛様たちのホッペにも使うから1~1.5位だなと言った感じです。
あくまでこの時点では、まさに机上の空論なので、難しく考えず大体でOKです。
ちぎりパンの型
画用紙で簡単に作れるちぎりパンの型を、下記リンクを参照して作成して下さい。3×3サイズの丁度良い大きさになっています。
クッキングシート・棒・めん棒・コルネ・楊枝・抜型
パンにデコレーションするのに使用します。クッキングシートは12㎝位の正方形にカットしたものを2枚用意して下さい。
楊枝は着色するカラーが多い程、数多くあると着色料を生地に付けやすく便利です。棒はアメリカンドックについていた棒を愛用しています。
作り方
メロンパン生地・パン生地の作り方は下記リンクを参照して下さいね。
メロンパン生地に着色していく
①パンの構想図を元に、食用色素でメロンパン生地を着色します。表面全体を覆う場合は大体15~20g程度使用します。
よって、上3個の様に、表面全体を覆うもえぎ色は3個分+2段目ボンボリ分(2か所分で1個)で4×15g又は20gで60~80g分を黄緑色にします。
髪の毛は2人分で1個分(20g)使用と推定し、お内裏様とお雛様・三人官女分、計5人分なので2.5個分×20gで50gを黒に着色するといった流れで必要なパーツの量を着色します。
ただし、最初に着色せずグラム配分を決めてから、着色していきます。最初から着色してしまうと、途中で足りなくなってしまった!という事態もあるので。
今回大体で分けたら76g余ってしまいました。(左の写真)
ですのでその余りを、多めに使いたい場所に足していきます。(右の写真)今回は黒・薄ピンク・濃ピンク・もえぎ色を多めに配分しました。
髪の毛用の黒色は、セリアのブラックココアを使って着色しました。
ちなみに今回のひな祭りちぎりパンで着色したグラム数は以下の通りです。
黒60g、薄ピンク40g、濃ピンク40g、黄色25g、薄黄色20g、オレンジ30g、
薄緑8g、もえぎ色80g、緑8g、水色10g、青9g、赤紫10g、余り13g
メロンパン生地を休ませる
②色素を混ぜ込んだメロンパン生地は、1色毎にぴっちりとラップをし、冷蔵庫で最低一時間休ませます。
着色作業に時間を要するので、作りたい前日にメロンパン生地を作って着色し一晩冷蔵庫で休ませ、次の日にデコレーション作業する、といった流れで行うのが体力的にもおススメです。
パン生地を作る
③パン生地を作り、発酵したものをガス抜きします。
今回は人形の手を作る為、1個2g×10(5人分)の20gを取ります。
残りのパン生地を9等分(1個あたり約60g)して丸めます。
更にその中の1個を2段目両サイドのぼんぼり用に半分にカットし丸めます。
上記をわかりやすくまとめると、60gに丸めたものを8個、30gに丸めたものを2個、2gに丸めたものを10個作ります。
上にラップをかけ、10分~15分休ませます。(ベンチタイム)
包み込む餡を丸める
④餡を1個50gに丸めたものを8個、25gに丸めたものを2個作ります。
今回は粒あんを使用しましたが、好みの餡でOKです。この時期なら、桜の塩漬けを餡に混ぜても良いですね!
餡を包む
⑤ベンチタイムが終了したら、手のひらで生地を伸ばし、直径11㎝位の大きさにします。
真ん中に④の餡(50g)を乗せ、端の生地を中心へ伸ばして生地を包み込み、指先でつまんでぴっちりと閉じます。
とじ目を下にして置きます。残りの7個も同じように包みます。
30gに丸めたパン生地に25gの餡も、同じように包みます。
デコレーション作業
⑥着色したメロンパン生地を、クッキングシートで挟み、めん棒で直径10㎝位に伸ばし、表面全体をカバーリングしたり、型抜きして⑦に張り付けデコレーションします。
例えば、5か所で全体をカバーリングする必要のあるもえぎ色は4等分し、さらにその1個を2等分し丸めます。
クッキングシートで挟み、めん棒で直径10㎝位の大きさに伸ばします。
上に⑤を置き、クッキングシートごと軽く包みます。
そっとクッキングシートを外したら、パン生地に馴染ませるように手で押さえて丸めます。
見える部分だけカバーすれば良いので、パン生地全体をメロンパン生地でくるむ必要はありません。
薄ピンクや濃いピンクの生地も同じように伸ばして型抜きし、貼り付けます。
細かい装飾は棒の上部などを使い、そっと抑えて固定します。
三人官女の髪は、半月に伸ばしたものを写真の様にハート型を使って抜きます。着物などの部分は包丁でカットした生地を貼り付けます。
デコレーション最中にパン表面が乾くと、メロンパン生地がくっつかない場合があります。
そんな時は、パン表面をわずかに水で濡らしてあげるとくっつきます。
以下の様に今回デコレーションしました。
お内裏様とお雛様
三人官女
ボンボリや桜等
デコレーション後、メロンパン生地はこれ位余りました。余った生地は、伸ばしてクッキーにしても。
型に配置
⑦作ったお雛様達を、パンの設計図通りに配置していきます。
画用紙で作った型は柔らかいので、天板に型を乗せてから⑥を配置して下さいね。
手を乗せる
⑧丸めておいた手の部分(③)を乗せます。焼いている途中に崩れてしまわない様に、軽く押さえつけて下さい。
2次発酵
⑨50~70分、⑧の隙間が埋まるように膨らむまで、オーブンの発酵機能で発酵させる。
焼成
⑩180℃に予熱したオーブンで10分、その後150℃に落として15分焼く。
焼きあがると生地の色が若干薄くなります。
表情作り
⑪ティースプーン1/2程度のココアを小さじ1位の水で溶きペースト状にする。
コルネに入れて、お雛様の顔を描く。失敗しない様に、事前に試し書きしてから書くのがベスト。
チョコレートで顔を書いてもOKですが、室温で溶けてしまう可能性もあり、せっかく書いた顔がぐちゃぐちゃに・・・なんて事も。
水溶きココアなら乾いてしまえば、溶ける事もないのでおススメです。
完成
お雛様達がギュッとひしめいています♡
見た目だけではなく、味も美味しい!
ふんわり、しっとり、ほんのり甘くて優しい味わいです。
まとめ
ひな祭りが近いので、今回はひな祭りのちぎりパンの作り方をご紹介しました!今回の参考例を元に、様々なデザインのちぎりパン作りが可能です。
今回は10マスで作りましたが、型のサイズを変えて作れば、4マスのちぎりパンも可能ですよ。(4×4の16マスにチャレンジしても・・・)
ちぎりパンは、ギフトにも最適!以前小さいお子さんがいる家庭に、大好きなキャラクターのちぎりパンをプレゼントしたら、お母さん、お子さんから大変喜ばれました!
近日、子供ウケするちぎりパン用のチョコクリームのレシピなど、ちぎりパンに最適な餡の作り方をご紹介予定ですのでお楽しみに!
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