こんにちは!あお(@aonorecipe)です。
クッキーやケーキ作りに欠かせない無塩バター。でも価格が高騰しているので、チョットお高いですよね・・・。
そんなとき、価格の安い″ケーキマーガリン″や″バターのようなマーガリン″っていう商品が売ってるけど、バターの代わりに代用できないの?と思ったことありませんか?
今回は、バターとマーガリンの違いとは何なのか、それぞれの特徴や味の違い、カロリー比較まで、詳しくご紹介します。さらに、当サイトはスイーツブログなので、お菓子作りの観点において、クッキーに代用してみたらどうなるのか、無塩バターの代わりに″ケーキマーガリン″や″バターのようなマーガリン″を加え、実際に作って味の違いを検証してみましたよ~!
バターとマーガリンの違いとは?特徴や味を比較・クッキーに代用できるか検証してみた!
バターとマーガリンの違いを比較!
まず、実際にスーパーで買ってきた商品を比較して特徴を調べてみようと思います!
今回比較対象としたのは、上記写真の無塩バターとケーキマーガリン、バターのようなマーガリンの3種です。
バター・マーガリン、原材料表記での比較
無塩バター
- 生乳
ケーキマーガリン
- 食用精製加工油脂
- 食用植物油脂
- 粉乳
- 乳化剤
- 香料・着色料
バターのようなマーガリン
- 食用精製加工油脂
- 食用植物油脂
- 粉乳
- 乳化剤
- 香料・着色料
上記を比較すると、
- バターの材料は、たった1つだけ(生乳)なのに対し、
- ケーキマーガリンやバターのようなマーガリンは、原材料表記が同じでさまざまな材料が使われている
ということがわかりました!
バター・マーガリン、カロリーでの比較!
無塩バター(100gあたり)
- エネルギー750kcal
- たんぱく質0.5g
- 脂質83.0g
- 炭水化物0.2g
- ナトリウム4~15mg
ケーキマーガリン(100gあたり)
- エネルギー754kcal
- たんぱく質0.3g
- 脂質83.4g
- 炭水化物0.6g
- ナトリウム4~15mg
バターのようなマーガリン(100gあたり)
- エネルギー741kcal
- たんぱく質0.5g
- 脂質81.7g
- 炭水化物0.9g
- ナトリウム1.6g
3者のカロリーを比較してみた結果、
- バターとケーキマーガリンやバターのようなマーガリンのカロリー表記は、ほぼ一緒
- バターのようなマーガリンだけ、食塩含有量が多い
という事がわかりました!
バター・マーガリン、見た目や形状の比較
上記写真は左から、ケーキマーガリン・無塩バター・バターのようなマーガリンの見た目の比較です。
- ケーキマーガリンは、色が白っぽく、柔らかくて空気を含んだような形状です。
- 無塩バターは、色が黄みがかっていて、しっかりとした固さで密度の高い形状です。
- バターのようなマーガリンは、色が黄みがかっていて、柔らかくて空気を含んだような形状です。
バター・マーガリン、味の比較
無塩バターは、口に入れるとゆっくり溶ろけ、塩味など感じられず、一瞬無味かと思いきや、後からほんのりミルクの余韻が残る味わいです。コクを感じるので、素材に加えると味わいがアップしそうです。
ケーキマーガリンは、口に入れるとすぐに溶ろけ、スッとライトな食感。塩味・コクも感じられず、無味である印象です。つまりは、素材の味を邪魔せず、どんな素材でも相性良く使えそうです。
バターのようなマーガリンは、口に入れるとしっかりとした塩味を感じました。バターと同じミルクのコクを感じるかというと、味わいはマーガリン独特の味わいで、インパクトを感じました。
バター・マーガリン、価格の比較
無塩バターは1箱で398円、ケーキマーガリンは1箱でで158円、バターのようなマーガリンは、1箱で198円でした。
どれも1箱200g入りで同じなので、
圧倒的に無塩バターが高価でした!
※価格は筆者宅の近隣店舗調査(税抜)によるものなので、前後する場合がありますのでご了承ください。
補足:無塩バターの近くに有塩バターも売っていますが、有塩バターのほうが若干安めでした!
バターとマーガリンの特徴や味の違いは、原材料の違いによるもの!
まず最初に、見た目や味、形状、価格など実際の商品で比較してみましたが、ではなぜこのような違いが出てくるのでしょうか?
もうすでにお分かりかもしれませんが、一番の理由は、原材料の違いによるものなのです。
- バターは、80%以上が動物由来(動性乳脂肪)で作られている
- マーガリンは、80%が植物由来(オリーブ油やパーム油などの油)で作られている
上記理由により、味や柔らかさや価格など、さまざまな特徴に差が生まれているのです。
脂と油、同じあぶらだけど何が違うの?
- 油とは:常温で液体状、植物性でありごま油やコーン油、なたね油など。鉱物性(石油・灯油)なども含まれる
- 脂とは:常温で固体状であるが例外も含む、脂肪や牛脂や肉の脂身、皮脂なども含まれる
マーガリンが固体なのはなぜ?簡単に説明!
マーガリンやショートニングやフォットスプレット(主にパンに塗る柔らかいマーガリンのこと)は、通常常温で液体の植物油に水素添加することで、部分的に硬化させ固体に変化させたものです。
マーガリン特有のあのやわらかさは、油に部分的に水素添加することで反応を調整しているため。柔らかい形状なのでお菓子を作るときも生地に練り込みやすかったり、パンに塗りやすかったりするのはこうした工程で産まれているのです。
確かに、いっけんスゴイ技術なのですが、反対に、自然な状態では液体状の油を人工的に固体にさせてしまうことで、トランス脂肪酸が発生してしまうことが問題視されている傾向にもあります。
トランス脂肪酸とは?体に悪いって本当?!
トランス脂肪酸とは、油脂の中に含まれる脂肪酸の一種で、その構造中に水素が二重結合をはさんで斜め(左右非対称)についているものをさし、牛乳や乳製品にも含まれている天然のものと、油脂を加工精製することによって発生する工業由来のものがあります。
植物油に水素添加させてつくられた部分硬化油(マーガリンなど)は、通常の脂肪酸の分子構造を人工的に変化させたものです。簡単に説明すると、自然な油の分子構造が左右対称(シス型)であるのに対し、硬化油は左右非対称(トランス型)となり、自然界には存在しないいわば異常構造になってしまうのです。それだけでも、あまり体に良くないのかな?という印象を受けますよね。
トランス脂肪酸を多く摂取してしまうと、LDL(悪玉コレステロール)を増やし、動脈硬化や心疾患などのリスクを高めてしまうのです。WHOは、2003年に1日1%未満に控えるとの発表がされました。
マーガリンを食べないほうが良い、ということではありません。マーガリンでなくても、バターだってお肉だってそればかりに偏る食生活を送れば、なにかしらのリスクが高まりますよね。なにごともほどほどに、が大事なのであって、毎日の食生活に上手に取り入れながらも健康的な生活を送るのが何よりも大事なのではないかな、と私は思います(*’ω’*)
そして各メーカーもこの流れをうけ、研究開発を進め、トランス脂肪酸軽減の取り組みを進めているとのことです。
クッキーをバター・マーガリンで作ったときの味の違いを比較してみた!
生地を、無塩バター・ケーキマーガリン・バターのようなマーガリンで作り、クッキーを作ってみたら、どうなる?と思い、実際に作って食べ比べてみましたよ~!
クッキー生地を型抜きしたときには、生地の伸ばしやすさと型抜きのしやすさの違いがありました。
- バター:冷蔵庫から出したばかりの生地は固くて、めん棒で伸ばすと割れてしまう。型抜きは生地が固いのでしやすい。
- ケーキマーガリン:生地が伸ばしやすい。しかし型抜きするときは生地がだれてしまい柔らかくなり、やや型抜きしにくい。
- バターのようなマーガリン:ケーキマーガリンと同じ感じだった。
焼き上がり後の状態はこんな感じ。
若干ケーキマーガリンの焼き色が濃いかな、と思いますが、クッキーは生地の厚みやオーブンの特性などによって焼き色が変化するので、これは何回か焼いた検証が必要なので、断定できません(>_<)
食べ比べてみた!
- 無塩バター:カリッ・サク感あり、一番歯ごたえを感じた。マイルドでやさしい味わい
- ケーキマーガリン:サク感が一番強く、さっぱりライト、軽い味わい。
- バターのようなマーガリン:歯触りは3者の中間。ほのかな塩見と独特のマーガリンの味わいを感じる。
マーガリンはクッキー作りに代用OK?!
原材料の牛乳不足によって、バターの価格が高騰しているのは事実。反対に植物油由来のマーガリンは、安価で価格も安定しており消費者にとってとてもありがたい食品ですよね。なので個人的には代用OKなのかな、と思います。(※ただし、パンに塗るスプレータイプのマーガリンの代用は、水分含有量に差がある為おススメしません。)
私のような節約主婦にとっては、できるだけ出費を抑えながらもお菓子作りを楽しみたい、というのは事実ですし、こだわろうと思えばお菓子作りにかける出費もかさむわけですし(;^ω^)
お菓子作りをするときにその代用品として使用されることが多くなってきているのも、時代の流れなのかな、と。身近な人が″おいしいッ”って喜んでくれれば代用するテもありかな、と思います♡
バター・ケーキマーガリン・バターのようなマーガリンの違いまとめ!
それぞれの特徴を比較するべく、表にまとめてみましたよ~(∩´∀`)∩
無塩バター | ケーキマーガリン | バターのようなマーガリン | |
原材料 | 生乳のみ | 植物油脂・食用加工油脂など | 植物油脂・食用加工油脂など |
カロリー | 750kcal | 754kcal | 741kcal(食塩含有量が多い) |
見た目や形状 | 黄みがかっている
密のある固さ |
白い
空気を含んだ柔らかい形状 |
黄みがかっている
空気を含んだ柔らかい形状 |
味 | ほんのりミルクのコク | ほぼ無味・ライトな味わい | 塩味・マーガリン特有の味 |
価格 | 398円 | 158円 | 198円 |
クッキーの差 | 生地を伸ばしにくい
型抜きしやすい カリ・サク感、歯ごたえあり |
生地を伸ばしやすい
型抜き時、生地がだれやすい サク感強い |
生地を伸ばしやすい
型抜き時、生地がだれやすい 中間の歯ごたえ・特有の味 |
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まとめ
今回は、バター・ケーキマーガリン・バターのようなマーガリンの3種の違いを比較してみましたが、こうして比べてみるとそれぞれの特徴に差があることがわかりました!同じ固体状なので、互いに代用可能ですが、仕上がりの味や食感に差が出るので、それらを踏まえた上で代用してくださいね。筆者個人としては、多くの人に気軽にお菓子作りを楽しんでもらいたい!と思うので、安価なマーガリンを上手に取りこんでいただけたらな、と思います~(*^^*)
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