こんにちわ!実は栄養士免許を持ってるあおです。
前回ご紹介した栗の渋皮煮、甘露煮やジャムを作ったら、手間暇かけた分、出来るだけ長く美味しく食べれるようにしたいもの。
今回は、保存瓶詰めにする際の、煮沸消毒方法・やり方をご紹介します!雑菌を繁殖させない様に衛生管理をし、きちんとした工程を踏むことで、長期保存させる事が出来ますよ~。
保存瓶詰めの消毒方法・やり方は?栗の渋皮煮&甘露煮・ジャムを長期保存させるコツ
保存瓶を選ぶポイント!
沢山作ったので、瓶詰めにして長期保存しよう!と思って、
大きな瓶一つに入れようとするのはチョット待って!
瓶詰めにすれば長期保存可能なのは事実ですが、蓋を開封してしまった途端、空気が入ってしまうので日持ちしなくなってしまいます。
瓶詰めで保存したい時は、開封してから3~7日以内に食べきれる量を想定し、その量に見合ったサイズの保存瓶を選ぶようにするのがポイントです。
ダイソーやセリアなど100均でも様々な保存瓶があります。購入する際は、蓋がパッキンやプラスチック製ではなく金属製のもの、キチンと密閉出来るものを選んでくださいね。
保存瓶詰めの消毒方法・やり方
保存瓶の煮沸消毒をする
①鍋に瓶がひたひたにかぶるくらいの水を入れ、5~10分沸騰させます。
POINT
この時蓋も一緒に入れて消毒して下さい。
瓶がひたひたにかぶらないようであれば、途中で瓶を回して、瓶全体を熱湯消毒して下さい。
保存瓶を乾燥させるコツ
②消毒した瓶をトング等で触らないように取り出し、ペーパータオルの上に乗せて水気を切ります。
使用するスプーンや箸も合わせて熱湯消毒しておきます。
雑菌の繁殖を防ぐ為、タオルではなく使い捨てのペーパータオルで拭いて下さいね。
保存瓶に詰めるコツ
③一晩シロップに漬けて、煮含ませた渋皮煮や甘露煮を、再びサッと温めます。それを瓶に優しく詰めていきます。
POINT
シロップがひたひたにかぶるように瓶に入れて下さい。
雑菌が繁殖しないようにする為には、出来るだけ空気に触れさせないのがポイントです。
栗の渋皮煮の簡単レシピ♡
↓
煮沸消毒する
④軽く閉める程度に、③の蓋をしめます。
瓶が肩までかぶる位のお湯を入れたら、弱火で20分コトコト沸騰させます。
脱気させる
⑤そっと④を取り出したら、熱いうちにタオルなどを巻いて蓋をぴっちりと閉め、瓶の底が上になるようにひっくり返します。
POINT
これで瓶が冷めれば空気の体積が小さくなって、真空状態になり脱気出来ます。
瓶のふたがぺこっと凹んでいれば、脱気成功した証拠ですよ。
そのまま冷まして冷蔵庫もしくは冷暗所に保管して下さい。
保存瓶の日持ち期間は?
当サイトでご紹介した栗の渋皮煮レシピでは、保存性を増すように水:砂糖=1:1.2の割合のシロップ漬けにしています。砂糖は濃度が高いほど防腐効果があります。この場合、基本的には常温で1年保存可能と言われています。
砂糖濃度が高めのとろっとしたシロップ漬けにした場合と、砂糖濃度が低めでサラサラしたシロップ漬けにした場合とでは日持ちの期間が変化します。レシピによって保存可能期間が変化するので注意が必要です。
ですが、一年保管が大丈夫!といっても心配症の私。。。家庭で作る場合、どこに雑菌が潜んでいるかわかりません。
特に我が家は小さい娘がいるのでとにかく衛星管理は徹底したい!又、栄養士の講義で瓶詰めにした場合の食中毒事故も聞いた事があるので、念のため瓶詰めは冷蔵庫保管にして、出来るだけ3か月以内に食べきるようにしています。
ちなみに、上述したように長期保存可能なのは未開封状態の場合。蓋を開封したら、冷蔵庫保管で3~7日の日持ちになってしまうので注意が必要です。
その他の保存方法!
瓶詰め以外に長期保存したい場合は、冷凍保存するのもアリですよ(*’ω’*)
渋皮煮や甘露煮などシロップ漬けのものは、タッパー等に汁ごといれて冷凍するか、一粒ずつラップで包んでフリーザーパックに入れて冷凍します。瓶詰めにした場合と同じ位日持ちさせる事が出来ますよ。
菌が繁殖を好むのは、温度・水分・栄養がある環境。食材を出来るだけ日持ちさせたい場合は、この3つが保たれない環境に保管する事がポイントです。
傷んでいるか見極めるポイント
渋皮煮などの砂糖濃度の高いものの保存瓶は、基本的には1年保管が可能と言われていますが、長く保管するほど傷んでしまう可能性もあります。
以下の様な場合は傷んでいるので、食べないようにしましょう。
- 透き通っていた汁が濁っている
- 汁が泡立っている
- 気泡が発生してきた
- 汁が糸を引く
- 酸っぱい匂いがする
- 変色している
- 変な味がする
甘さ控えめにしたものほど悪くなりやすいので、注意しましょう。
まとめ
渋皮煮や甘露煮、ジャムなど砂糖濃度の高いものは、瓶を熱菌消毒させて脱気し真空にすれば、瓶詰めにして長期保存が可能です。
ただし、開封してしまうと日持ちしないので、保存する際は、開封後短期間で食べきる量を推定した瓶のサイズを選ぶことがポイントです。未開封の場合でも絶対安心というわけではありません。汁が濁ってきたり泡が立ってきたりした場合は傷んでいる可能性があるので、その場合は食べない様にしましょうね!
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