こんにちわ!あお(@aonorecipe)です。
先日桃のコンポートのレシピをご紹介しましたが、そもそもコンポートの意味&定義ってなんだか答えられますか?
なんとなーくこんな感じな食べ物かな、ってわかるけど、じゃぁコンフィチュールとジャム、プレザーブとどう違う?と聞かれたらはっきりとわからないや・・・そんな人も多いはず。
今回はそれらの違いに関するギモンを検証してみました!又、桃やリンゴのコンポートをレンジで簡単に作れちゃうレシピやどれくらい日持ちする?とギモンにも合わせてお答えいたします。
コンポートとは?意味や似たような食べものとの違いはコレ!
イメージによる違いを検証!
コンポートって聞くとどんな食べ物をイメージしますか?では、コンフィチュールとジャム、プレザーブはどうでしょう?
皆さんが持つ、なんとなくこんな感じ!なそれらのイメージをまとめてみました。
コンポート | 缶詰めっぽい感じ・甘さ控えめ・果物を煮たもの |
コンフィチュール | ビンに詰められているジャムの高級版・オシャレなジャム |
ジャム | 固い・甘い・安いのから高いのまで売っている |
ブレザーブ | 甘さ控えめなジャム?缶詰めっぽいイメージもある |
イメージには個人差があると思いますが、果たしてこれで正解なのでしょうか?コンポートはコンフィチュールやジャムやブレザーブと何が違うのでしょうか?
最大の違いはコレ!
コンポートは果物を丸ごと又は大きめにカットし、香りつけのバニラやレモンを加えて薄い砂糖水(シロップ)で煮たものを指します。果物の形状や食感を残して果物が煮崩れないようにするのが特徴です。糖度もあまり高くないのでジャムほど日持ちしません。
一般的には果物で作ったものを指す事が多いのですが、実は家禽類や野菜をワインで煮込んだ料理もコンポートと言われるそうです。
ジャムと比較して糖度が低く、ほんのりとした甘味・果実感を持つので、そのままデザートとして食したりヨーグルトやアイスに添えて食べるのが、一般的なコンポートの楽しみ方です。
一方ジャムやコンフィチュールは一般的には同義とされており、最大の違いは英語かフランス語かの違いとか。コンフィチュールのコンフィ(confit)はフランス料理の調理法で、食材の風味を良くしなおかつ保存性を上げる事の出来る物質に浸して調理した食品の総称です。ただ砂糖の分量や煮詰め具合など、ジャムよりも幅広いものを指します。
ジャムやコンフィチュールは長期保存を目的とし、果物などに同重量位の砂糖類を加え、焦がさないように煮詰めてとろみをつけたものです。そのためコンポートと比較し、糖度や粘度が高く、煮詰めによって原型を保っていない状態が特徴です。
さらにジャムと比較し、コンポートほど果実の形状は残っていないものの、ジャムよりも果実の食感を残すものを英語でプレザーブ(preserves)と呼びます。プレザーブは加工して保存という意味です。
JAS規格(日本農林規格)ではジャムと比較し5mm以上の厚さの果肉の片を原料とし、その原型を保持するようにしたものと位置付けられています。
では以上をおさらいするとこうなります!
コンポート | ジャム・コンフィチュール | プレザーブ | |
甘さ | 果実の風味を生かした甘さ | しっかりとした甘さ | ジャムより甘さ控えめ |
果実感・形状 | そのままの形状・果実感が残る | 果実感が少なく形状が崩れている | ジャムよりも形状を保っている |
日持ち・保存性 | 冷蔵庫で数日 | 冷蔵・常温でも長期保存可能 | 冷蔵・常温でも長期保存可能 |
そもそもコンポートってどういう意味?
コンポートとはラテン語のcompo n ere(ともに入れる)から、又はcomposte(混ぜ合わせる)から由来したなど諸説あります。
ちなみにジャムの語源は、ぎっしり詰め込むという意味に由来する説があります。
コンポートの日もち&保存するときのコツ
コンポートは薄いシロップ煮であるため、数日で食べきる常備菜感覚で楽しむもの。したがって砂糖濃度の高いジャムほど日持ちしません。砂糖濃度によりますが、冷蔵庫で3~7日といったところ。
保存する際は、熱湯消毒したビンなどの密閉容器に、シロップごと入れます。シロップがコンポートを浸るくらいにするのがコツ。その方が空気に触れる部分が少ないのでコンポートが傷みにくくなります。
コンポートをシロップごとフリーザーパックに入れて冷凍保存すれば、さらに賞味期限を伸ばすことが可能です。果物をひと手間かけて冷凍することで、生の状態で冷凍するよりも解凍した時に美味しく食べられますし、ケーキやムースなど色々アレンジの幅が広がりますよ~。
又果実が食べきれない、固くて美味しくない場合にもコンポートに加工すれば美味しく食べられます。桃など生の状態では傷みやすいものは賞味期限を伸ばすことが出来ますし、リンゴなどは常温で保存が効きますが、固くて甘くないときにコンポートに加工すれば美味しく食べる事が出来ます!
桃やリンゴのコンポートの作り方・レンジで簡単な方法!
レンジで11分で作れちゃう、超簡単で美味しいコンポートのレシピをご紹介しますね!
リンゴのコンポートのレシピ
材料
- リンゴ小4個(大だと2個位)600g
- 砂糖50g
- レモン汁1/4個分
- 白ワイン大さじ1
コンポート液を作る
①耐熱ボールに砂糖50g、水200㏄(分量外)を加えます。
②レモン汁1/4個分、白ワイン大さじ1を加えて良く混ぜます。
POINT
白ワインを加えると上品でフルーティーな味わいになります。ただしお好みで、無くてもOKです。
リンゴの皮をむいてカットする
③今回使用したリンゴは小さいので、皮・芯を取ったものを4等分カットしました。大サイズの場合は6~8等分して下さい。
POINT
コンポートは、ある程度の厚み・大きさがあった方が美味しく感じます。なのであまり薄くカットしないほうがおススメです。
レンチンで簡単!
④カットしたリンゴを②のコンポート液に入れてラップをぴっちりと貼ります。
600Wのレンジで5分、300Wのレンジで6分加熱します。加熱時間は目安ですので、ご家庭のレンジに合わせて調整してください。
POINT
レンジの出力を下げる事で、鍋で弱火でコトコト煮込むのと同じ効果に。さらにレンジだと中心から火が入るので、鍋で煮るよりも煮崩れしにくくなるメリットがあります!
冷まして保存
⑤加熱したらラップをはがし、そのまま冷まし粗熱を取ります。途中リンゴをひっくり返して熱の入り方を均一にしてください。
冷めたらシロップごと瓶などの密閉容器に入れて保存してください。冷めるとリンゴがキレイな黄色に!
冷蔵庫でしっかり冷やして召し上がれ♡
ほんのりピンク色に仕上がる!桃のコンポートのレシピはコチラ♡
まとめ
コンポートとは、砂糖濃度が低いシロップ液で果実の形状が崩れない程度に煮たもの。反対にジャムやコンフィチュールなどは形状が崩れているものが多く、砂糖濃度・粘度が高いものであるという違いがわかりました。
コンポートは短時間で手軽に作れちゃうので、ぜひ季節のフルーツなどで作ってみてはいかがでしょうか?生の状態で食べるのと又違った美味しさが楽しめるはずですよ~。
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