こんにちわ!あお(@aonorecipe)です。
手作りお菓子の定番のひとつ、パウンドケーキ。でも、パウンドケーキをレシピ通りに作って見たら、なぜか膨らまない!ポコっと真ん中割れしない!生焼けになってしまった!なんて事ありませんか?
今回はパウンドケーキがキレイに膨らまない&生焼けになる原因を究明!美味しく作れちゃうコツや方法と、しっとりふんわりパウンドケーキのレシピをご紹介しますね!
パウンドケーキが膨らまない&生焼けになるのはなぜ?原因と防ぐ方法!
パウンドケーキの主な材料は、バター(もしくはマーガリン)・砂糖・卵・薄力粉・ベーキングパウダーの5つ。それぞれの材料一つ一つがパウンドケーキを作る重要な要素であり、それらをうまく混ぜ合わせて化学反応を起こすことで美味しいパウンドケーキが出来るのです。
パウンドケーキが膨らまない&生焼けになってしまう原因は、以下の8つの事項が考えられます。
- バターを完全に溶かしてしまっている又は固い
- 砂糖・卵を加える際によくホイップしていない
- 卵が分離してしまった
- 粉を混ぜ過ぎている
- オーブンの予熱不足
- 焼き時間不足
- 使用する型・型紙によって条件が異なる
- レシピがそもそも適正なレシピではない
では、一つ一つ詳しくご説明いたしますね!
バターを完全に溶かしてしまっている又は固すぎる
バターは室温に戻し、マヨネーズよりも少し固い位のクリーム状にして使用します。バターの温度が低いと、固くて砂糖を加えたときに混ざりにくく、卵を加えたときに分離してしまいます。バターが分離してしまうと膨らまないや生焼けの原因になってしまいます。
逆にバターが完全に溶けてしまってもダメ。砂糖を加えたときに空気を含みずらくなり膨らみにくく、密度の高い固い生地になってしまいます。
急ぐときなどは、バターをレンジで溶かす方法もOK。溶けやすいようにバターを2㎝厚にカットし、さっとレンジ加熱します。一気に加熱せず、様子を見ながらすこしずつ加熱してくださいね。
砂糖・卵を加える際によくホイップしていない
柔らかくしたバターに砂糖を加えるときには、泡だて器で良くすり混ぜましょう。最初は黄色いバター色がだんだんと空気を含んで白っぽくなります。体積も増えているのがわかれば混ぜ合わせ完了。バターに含まれた空気がふんわりとパウンドケーキを膨らませてくれるのです。
同じ様に、卵を加えるときも空気を含ませるように混ぜていきます。分離しやすいので、少しずつ加えてはよく混ぜという作業を繰り返します。卵を加えたあとは、ほんのり黄色くトロリとしたクリーム状になっていれば成功です。
卵が分離してしまった
パウンドケーキあるあるで一番多いのがコレ。そもそもバター(油分)に卵(水分)を加えるのでどうしても分離しやすいのです。分離してしまうと、生地の比重にムラが出来てしまい、生地の膨らみや生焼けの原因になる要素となります。
ですが、基本的に分離しやすい油と水は、泡だて器で手早く攪拌させて乳化させることで、マヨネーズのようにうまく混ぜることができます。
乳化させるポイントは2つ。1つ目は卵を室温に戻しておくこと。バターに加える卵が冷たいと固くなってしまい、分離の原因になってしまいます。
2つめは、溶いた卵をバターに少しずつ加えては、泡だて器でよく混ぜる事です。加える卵を5回位に分けるような感じで少しずつバターになじませていきます。
バターと卵が分離してしまったら?
ボールを50℃位の湯せんにかけ、手早く攪拌する方法を試してみてください。もしくは、加える粉の一部を加え混ぜる事で、粉が水分を吸収しうまく混ざりあう事もあります。
分離させない別の方法!
そもそも分離してしまうのは、バター(油分)に対して加える卵(水分)が多い為。バターや卵の温度管理・少しずつ加える事をきっちり守っても、途中までは大丈夫でも、卵を全部加えたら最終的に分離してしまった!なんて事があるのです・・・。
答えは簡単。バターに加える卵の量を少なくすれば、分離しないですよね!
バターに【溶き卵】を加えるのではなく、卵黄のみを加えれば少量なので分離しません。そして卵白はメレンゲにして加え、粉と合わせる方法にする事で、分離せずしかもふわふわな軽い口当たりの美味しいパウンドケーキ生地になりますよ!
粉を混ぜ過ぎている
粉を加えたら、それまで使用していた泡だて器から、木べらを使用しサックリと練らない様に混ぜていきます。ホットケーキを作る時のように、グルグルと生地を練ってしまうとグルテンという粘り成分が発生してしまい、生地の粘りが強くなって生地の膨らもうとする力を押さえつけてしまい、膨らみにくくなってしまうのです。
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木べらで生地を底から上へ、側面から中心へとすくいあげるようにして粉を混ぜるのがポイントです。生地にドライフルーツやナッツを加えるときは、生地がまだ粉っぽい時点で加えます。完全に混ざった状態で具材を加えると、生地を練りすぎてしまう原因になるので注意して下さいね。
オーブンの予熱不足
オーブンの予熱が不十分だと、生地が膨らみにくくなりますし生焼けの原因になってしまいます。パウンドケーキは、生地の水分や空気が、熱を加える事で一気に膨張して体積を増す事で膨らみます。つまり、膨らむ力を後押しする温度が低くては×。
予熱はしっかりしてから庫内に入れましょう。
真ん中割れさせるには切れ目を入れるテクも!
パウンドケーキの見た目の特徴でもある真ん中割れ。でも焼いたら真ん中割れしないで、端っこが割れてなんだか形が不恰好に・・・なんて事ありませんか?
キレイにポコっと真ん中割れさせたい時は、オーブンに入れて約15分後、表面に薄い膜が張った位のタイミングでサッとオーブンから取り出し、ナイフで真ん中に切れ目を入れてあげるとキレイな真ん中割れしたパウンドケーキに膨らんでくれますよ!
焼き時間不足
高さのあるパウンドケーキは、焼いている途中で表面が焦げてしまう事があります。焼き時間に満たなくても、表面に焼き色がついているからと言ってオーブンから取り出してしまうと、中は生焼けだった!なんて事も。
レシピ通りの焼き時間に満たない状態で、焼き色が付き焦げてしまいそうな場合は、パウンドケーキの表面にアルミホイルをかぶせれば表面に焼き色を付けずに中まで火を通すことができますよ。
使用する型・型紙によって条件が異なる
パウンドケーキ型は、ステンレス製・シリコン製・耐熱ガラス製・100均などの紙製など色々な材質で作られています。それぞれ熱伝導率に差があるので同じ時間で焼いても、焼き上がりの状態に差がでる事があります。
又、型に使用する型紙も、ツルツルと生地がくっつきにくいクッキングシートだと、滑りが良すぎる為に生地が膨らみにくくなる事も。パウンドケーキに使用するときは、ケーキ用敷き紙を使用した方がおススメです。
パウンドケーキを型崩れさせない為には必須☆
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パウンドケーキを型から外すタイミングは?
ステンレスや耐熱ガラスなどの型は、焼き上がり後もしばらく熱いので、オーブンから出しても加熱が進んでしまいます。よって、型のまま冷ましてしまうとパサつきの原因になってしまいます。しっとり仕上げる為に、焼きあがったらできるだけ早めに型から外し冷ましましょう。側面が乾燥するので、型紙は付けたままで冷まします。
紙製の型に流して焼いた場合はそのまま冷ましてOKです。
レシピがそもそも適正なレシピではない
生地に加える水分量が多いと、お好み焼きのような密に詰まった、生焼けっぽい生地になってしまいます。バナナパウンドを作るときに、バナナを加えすぎてなんだか生っぽい・・・しっとりとしたパウンドケーキを作りたいから牛乳を多めに加えた!などと言う時に起こりやすい失敗例がコレです。
基本のパウンドケーキにアレンジを加えるときは、生地の水分量が多くならないように注意して下さいね。
合わせて読みたいパウンドケーキの豆知識!
パウンドケーキをしっとりさせる方法!
パウンドケーキをしっとりさせる方法は色々あります。代表例を以下にまとめてみました!作ったら納得いかない・・・という時は試してみてください。
- 生地にはちみつを加える
- 生地に牛乳(生クリーム)を加える
- 焼き上がり直後、表面にシロップを塗る
- すぐに型から外し、粗熱が取れたらしっかりとラップをして乾燥させない
パウンドケーキをふわふわふんわり作る方法
パウンドケーキをふわふわに作るなら、前述したように別立て法がおススメ!生地にメレンゲを加える事でふんわりと軽い口当たりになります。又、バターも空気を多く含ませるようにクリーム状にする事もポイントです。
パウンドケーキをしっとりふわふわに作るレシピはコレ!
卵は別立て法にしてふわふわ仕上げに!サラダ油を加えたり、仕上げにシロップを塗る、ラップで保湿するなどしっとりさせる方法も満載に詰まった、おススメレシピですよ~。
その他のパウンドケーキレシピ
まとめ
パウンドケーキを作るときは、バターや卵の温度、粉の混ぜ方、オーブンの温度、焼き型の特性など様々なポイントをクリアしないと、膨らまなかったり生焼けの原因になってしまいます。
でもそんなポイントをクリアして作った手作りパウンドケーキの美味しさは格別。焼きたてはふわふわ、翌日以降はしっとり重みのある味わいに変化していくパウンドケーキ。一切れ一切れ違う味が楽しめるのは手作りならではですので、美味しいパウンドケーキが作れるようにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
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